ゼロからのDIY!(3)~設計編~

ゼロからのDIY!(3)~設計編~

しゅんです。

この「ゼロらかのDIY!」では、本格的なDIYをゼロから始めたいという方のためにきっかけ作りから完成に至る過程を考え方や材料・道具の使い方、作業のコツを交えながら順を追って解説していくシリーズです。

すべての内容は私が見たり聞いたり試したりした中から独断と偏見で選んだ最良と思われるやり方や考え方を掲載するもので、プロや職人さんの高度な技術ではないことをご了承ください。

そういったことを加味しつつ自己責任のもと、少しでも皆さんのお役に立てていただければ幸いです。

3回目のテーマは~構想編~です。

「設計」に含まれる要素

充分に練った「構想」を具体的な寸法や構造に落とし込む作業が「設計」です。その中に含まれる要素は大まかに下記の通りとなります。
・板厚の検討
・接合方法の検討
・予算の検討
・作業場所の検討
・設計図の作成
・板取図の作成
最後の板取図以外は設計図を描きながら同時進行で考えていきます。

 

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板厚の検討

使用する木材の種類は構想の段階で大まかに決めましたが、設計図に落とし込むためにはそれぞれの板の厚みを決めなければいけません。検討の基準としては強度となります。

私も素人ですから、ち密な強度計算ができるわけではありません。ですので、経験でこれくらいであれば大丈夫だろうというあいまいな判断基準で決定しているのが現状です。実際、今まで作った作品で強度不足による問題は起こっていません。重量級の水槽をのせる台をいくつも作りましたが、揺れたり、きしんだり、天板がたわんだりしたことは一度もありませんでした。

あくまで自己責任でお願いしたいのですが、私が良く使う木材の種類と板厚を挙げておきます。

 

全体の外郭や棚板、引き出し前板

シナランバーコアの18㎜を使用します。さらに強度が欲しい時はシナベニア18㎜を使用します。小口にはシナ小口テープを使用して、一枚板に見えるようにします。内部の見えない場所にはより安価なラワンランバーコア、ラワンべニアにしています。

 

引き出しの箱

ラワンランバーコアの12㎜を使用しています。ごく最近までラワンベニアを使用していましたが、ランバーコアで充分だと思います。
引き出し底部分はMDFの4㎜を使用しています。こちらも以前はシナベニアの4㎜を使用していましたが、変えました。

 

椅子の脚、机の脚

ホワイトウッドの35~45㎜の角材を使用しています。ホワイトウッド自体があまり強度がないのですが、補強の横棒を渡すなどして強度を確保します。私が作った作業台はホワイトウッドで製作しましたが、人が2人乗ってもびくともしません。

 

テーブルや机の天板

ゴム集成材の25~30㎜を使用しています。以前安価だという理由でパイン集成材を使ったことがありましたが、木材が柔らかいので、ペンなどの筆圧でへこんでしまうという致命的なミスをしたことがありました。ゴムは硬い材質なのでその点は問題ないでしょう。

 

これ以外にも状況によって他の板厚も使用しますが、ほとんどが上記の板厚で網羅されています。以前はワンバイ材のSPFも使用していましたが、角を丸く面取りしてあるので使いにくく、今では全く使用していません。

 

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接合方法の検討

私が使用するのは一番簡単ないも継ぎです。平面に対して板の端を直角につ着合わせる方法です。板の小口に木工ボンドをぬり、ネジで固定します。ネジの頭を隠すのに埋木処理をします。ネジを使いたくない場面はダボを使用し、クランプで圧着保持しボンドの接着力を高めます。
ノミやトリマーを使用したほぞ継ぎは全く使用しません。素人ですからあまり背伸びはしないようにしてます。

この項目を充分に検討することで必要な工具もおのずと見えてきます。持っている工具だけでできる方法は?、新たに購入が必要な工具があるか?など実際に製作するときに工具がなくて中断するなんてこともなくなります。

 

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予算の検討

予算を検討するうえで大きなウエイトを占めるのはやはり木材です。私はなるべく安価に済むように心がけていますが、こだわって作りたいときは高価な材料を使用するのもよいでしょう。全体のサイズや各部の構造を再検討することで板取が良くなり、予算を抑えることができる場合があります。そのために設計図を全部書き直し!なんてこともあります。
次に金具類が予算に影響します。丁番はスライド丁番一択ですが、引き出しレールは2段式にするか3段式にするか悩みます。それでも使い勝手が優先しますが。
意外と高いのはつまみや取手類です。娘の棚を作った際、つまみにこだわり、それだけで15,000円かかったこともありました。

 

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作業場所の検討

私が作った作品のほとんどは自宅で作りました。問題点もありますが、音対策や防塵対策などいろんな工夫を重ねて作業をしています。大型の作品の場合は家で作業ができなこともありました。その際はホームセンターのレンタル工房を利用しましたが、やはり材料を都度運ぶのが大変なので今は使用していません。

 

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設計図の作成

上記の要素を同時に考えながら、設計図を書いていきます。DIYをはじめてすぐのころは設計図を描くのが面倒だったので、手書きで定規も使わずにメモ程度のもので製作していました。製作途中で寸法が間違っていたり、実際に接合が不可能だったりとトラブルが頻発し、せっかく買った材料が無駄になってしまったりしました。

その教訓を生かし、無償で配布されているJw_cadの使い方を勉強し、素人なりに設計できるようになりました。実際の縮尺で全体のバランスも見ることができますし、ソフト上で寸法を入れているとミスを発見できるようになり、大変役に立っています。それでもミスはありますけど…

 

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板取図の作成

設計図ができたら板取図の作成をします。各部材のサイズを書き出し、それを板の原板に配置していきます。なるべく効率が良くなるように配置し、実際にノコギリの切りしろを考慮します。予算に直結する大切な工程です。板取が悪すぎる場合は設計をやり直したり、材質を再検討したりする必要があります。材料費を最小限にする目的と板を購入する際にカットを依頼する際に活用します。

 

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最後に

これでもっとも面倒でもっとも大切な工程が終了しました。全行程の60%は終わったも同然です。あとは一番楽しい製作に移るだけとなりました。

正直、初心者のころはここまでの工程がおっくうでしょうがなかったのですが、一度しっかりと「構想」と「設計」を行ったうえで完成までたどり着くことができるとその達成感たるや尋常ではありません。

それと思っていたものと違ったものができてしまう残念な結果にもならなくなりました。せっかく作ったのにイメージと違ったり、最悪の場合、収納しようとしていたものが入らずに役に立たなかったなんてことも避けられます。

次回は~製作編~へと続きます。